手のひらの多汗症

多汗症の症状とは?

多汗症とは、その名前の通り、異常な程の発汗が主な症状です。通常、体温の調節などに必要な発汗ですが、その必要量を超えて日常生活に支障が出るほどだ、という場合はこの疾患を疑うべきでしょう。多汗症とは、基本的に体温の上昇などと関係なく、特に手や足、脇の下などに多く症状があらわれるようですが、全身に汗をかくという全身性多汗症もあります。そして、その程度もそれぞれで、単に少し汗ばむ程度だという人もいれば、床に滴り落ちるほどだという人もいるそうです。

 

多汗症の1番厄介なところは、未だに認知度が低く、患者さんのほとんどが、ただ単に汗っかきなだけだと思われがちだというところ。多汗症とは精神的な負担が大きい病気で、本人は深刻に悩んでいるというのがほとんどです。化粧が落ちる、恥ずかしい、といった理由から女性の患者さんは特に思いつめる方が多く、多汗症はストレスも一因であると考えられているため、悪循環を生んでしまいます。正しい認識を持って当事者と接する、ということが大切なのです。